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福井便り⑤~メガネパーツについて

今回は眼鏡フレームに使用されているパーツをご紹介します。

先日眼鏡パーツの専用メーカーを訪問してサンプル帳を見せてもらいました。このメーカーはクリングス足とパッドを専門にしています。鯖江にはこういうメーカーも数社存在しています。

クリングス足とはメガネ本体と鼻に当たるパッドをつなぐ金属部分のことです。クリングスを調整することにより眼鏡の掛け位置の調整、そして掛け心地を良くすることができます。ほとんどのメタルフレーム、最近ではセルフレームにも使用されている重要なパーツです。

サンプル帳です


日本人向けに製造されるメタルフレームには特曲げ・T足と呼ばれる2タイプが良く使用されます。 特曲げ・T足タイプは調整の時に上下の高さ調節が可能だからです。 日本人は鼻が低いため高さ調節が可能なパッドのほうが適しています。

一方U足(アルファベットのUに似ているから)の様な形状は日本人にはあまり適していません。理由はU足タイプは幅の調整は可能(狭めたり広げたり)なのですが、高さ調整が出来ないからです。

海外では鼻が高い方が多いので、クリングスタイプだと邪魔で眼鏡がかけられないというケースもあるようです。

※画像をアップしてみました。



流行のクラシックタイプによく使用されているマンレー山と呼ばれるパーツもたくさんのサンプルを見せてもらいました。


マンレー山の特徴はブリッジ部とクリングス部が一体になっていることです。このパーツを使用することによりフレーム全体に奥行き感が出ます。そして鼻筋が通って見える効果を発揮します。


最後に鼻パッドをご紹介します。


パッドは大きさ・厚み・形状・材質・取り付け芯金の違いなどにより様々な種類が存在します。写真の見本は一部です。実際にはこの数十倍も種類が有ります。眼鏡フレームの形状や調整の技術力にももちろん左右されますが、自分に適したパッドに出会えると掛け心地がまた数段変わるものです。

眼鏡フレームは様々なデザインを型から起こして製造しています。しかしクリングス足とパッドに関しては鯖江の数社のメーカーの物から適したものを選んで使用しています。もしかしたら皆さんが今掛けられているメガネにもこの写真のサンプルと同じものが使用されているかもしれないですね。

福井オフィス 山田